カラビナの種類と用途をおさらい!

アウトドアギアでなくてはならないと言っても大げさではない「カラビナ」。簡易なものなから雑貨屋さんなどにもありますから、アウトドアを始める前から、誰でも見たことがあるものでしょう。とはいえ、アウトドアを始めたばかりの初心者は、どんなときに使うものなのかギモンがあるかもしません。アウトドアを深く楽しんでいくには重要なツールになるカラビナがどんなものなのか、見てみましょう!

<カラビナとは?>

日常生活でもよく見るカラビナ。なにか物を付けたり、水のボトルをぶら下げたりできるやつ。外れにくくて丈夫なんだよね?-使う機会がないと、印象はこんな感じかもしれません。そもそもは銃をベルトから下げるための器具だったそうですが、いまではすっかり平和に登山を主として使われています。リングに安全に開閉できるパーツがついていて、大抵楕円形をしています。物が外れないような設計になっているのが大きな特徴です。

<カラビナの種類>

キーホルダー代わりのようにアクセサリーとして使うカラビナは「ワイヤーカラビナ」です。荷重があまりかからない前提で作られていて、アルミやステンレス、プラスチック素材でできています。物を通す、開閉する部分は「ゲート」と呼ばれ、ここも細くて強度はあまりありません。タープをひっかけたり、テントのロックにしたり、クリップのように使うこともできます。なんであれ、使える対象は軽いものだけです。

一方、スポーツやクライミングで使うのは「ストレートゲートカラビナ」「ベントゲートカラビナ」「ツインゲートカラビナ」「ロッキングカラビナ」といった、人を支えられるような、しっかり作られているカラビナです。素材もジュラルミンなど硬い物が使われます。押して圧をかけることでゲートが開くものは比較的簡単に取扱えますが、ロッキングカラビナはゲートが簡単に開かないように回すロックが1~2か所ついていたり、ゲートが閉まった時に自動でロックされたり、ロックの仕様が頑丈です。

<カラビナの見分け方>

登山用として承認されているカラビナはCEまたはUIAAの文字が刻印されています。危険な場所で使うときは、カラビナにこれが付いているか必ず確認してください。だいたいその周辺に「kN↔20 ↕5」などと書かれていて、この意味は全体の長い方向に20キロニュートン(約2トン)、短い方向に5キロニュートン(約0.5トン)の強度があるということが記されています。