斧の使い方と薪を割る方法を知っておこう

アウトドアでのんびりとキャンプファイヤーを作っているときでも、自然災害で停電がおきたときでも、薪を使って火を作る方法は、アウトドア愛好家なら持っておきたい重要なスキルです。キャンプサイトやホームセンターには使いやすくカットされた薪が売っています。インターネットで取り寄せることも可能です。でも手に入らないときのことは考えておきたいですよね。斧があれば、使った経験がまったくない場合でもそれなりにできる可能性はありますが、使いやすいツールの選び方、技術、そしてコツを知っていると、薪割りはだんぜん簡単になりますよ。斧を手際よく使える方法を知っておきましょう!

斧の選びかた

簡単なナイフでマキを割る方法がありますが、固い木材にあたると手を痛めるし、せっかくのナイフも壊れてしまいます。小さい焚き火台ようの小さい薪を作る場合ならナイフでいいですね。

もしくは小型のチェーンソーがあればラクなんじゃない?と思うかもしれませんが、そういうことでもありません。木を切り倒したり、太い木を小さくするには必要ですが、焚き火用の薪を作るなら手斧や鉈が使いやすいです。中型のシングルビット(片側のみ刃があるもの)があれば十分でしょう。男性なら1.5kgくらい、女性なら1kgくらいのものがお勧めです。割りにくい丸太があったときのために、くさびも用意しておくと、余計な力を使わずに作業ができます。

薪割りテクニック

薪割りを始める前に、焚き火をするのに合っている種類の木材かどうかを確認しておきましょう。確認すべきポイントは、木の種類ではなく「乾燥していること」。伐採したばかりの生木は水分を含んでいるので、割ってすぐ燃やしても煙ばかりが出て良く燃えません。正しい枝や丸太を見つけたら、それを縦に地面に置きます。短くちょうどよい大きさの切り株があるとベストです。木材を見て、力を加えたら自然に裂けそうなポイントを見つけ、最初にそこを叩いて簡単に割ります。たとえば、中心から放射状に広がる亀裂は、始めるのに最適な場所です。亀裂がなかったら割れやすい端のほうから割っていきましょう。割れた部分について行くように亀裂が入ってくるので、そこを次々と攻めていきます。

疲れたら止めよう

割れてくると楽しくなってどんどん薪を作りたくなりますが、固いものをバラしていく作業は思った以上に疲れます。疲れてきたな、と思ったら止め時。そこで作業を続けてしまうと怪我の元になります。また、錆びたり欠けたりした刃先では事故もおこりやすいので、斧を安全に使っていくためには刃のメンテナンスも重要です。