夏のレジャーと言えばバーベキュー!バーベキューには炭がかかせません。今日では、木炭というとレジャーを想像しますが、昔は火薬を作るために欠かせない材料でした。今でも化粧品やカーボンフィルター、その他の多くの製品にも使われています。木炭は天然の広葉樹を無酸素環境で燃やして作られます。7kgの炭を作るのには約40kgの木が必要となり、労働力が必要になる大変な作業です。
さて、炭には木炭と練炭がありますが、バーベキューには木炭を使いましょう。木炭は練炭よりも着火が早く、数分で高温になるのが良いところです。練炭は安いし軽くて便利ですが、低温で長く燃焼するように作られているので、強火でじゅっと食材を焼きたいときには不向きです。長い時間をかけてじっくり調理したい場合には良いですが、休みの日の午後という限られた時間でのレジャーにはお勧めしません。泊りで一晩楽しめるときは、練炭と木炭を組み合わせて、長時間高温の火を保つという方法もあります。炭を選ぶときは、化学物質や添加物を含まない、100%純粋な木を使ったものを選びましょう。品質の良いものは、大きな破片で、サイズが揃っていて、より長く燃焼し、残る灰が少ないものです。
自分で炭を作ることもできます。ちょっと作ってみたいくらいなら、空き缶と割り箸があればできます。酸素が少ない環境で木を熱するのが基本的な作り方になります。実際、バーベキューなど野外のレジャーで使う量を考えると簡単にとはいきませんが、「木の種類にこだわりたい」「必要なものはできるだけ自分でそろえてみたい」などこだわりがあるのなら、チャレンジしてみて良いのではないでしょうか。必要なのは時間と入れ物と炭にしたい木材です。
スモークを考えると想像しやすいかと思いますが、木によって香りや風味が変わってきます。いろんな木をブレンドして使うのも良いですが、最初は単一種で好みを試すと良いでしょう。また木炭として使うときの燃焼温度も変わってきます。例えばチェリーとメープルだと、メープルのほうが燃焼温度は高いようです。捨てる予定の家具があるなら、それを木炭にしてリサイクルするというのもひとつです。もちろん塗料が塗ってある面は使えませんので、棚やベッドの内側などが使いやすそうです。釘やネジはきちんと外して、大き目の破片になるようにスクラップにします。一斗缶やドラム缶があれば多めの量を作ることができますよ。
買った場合も作った場合も、炭の保管は乾いた状態を保つことが重要です。車庫や物置に段ボールや袋ごと置いたままにしておくと、湿気をどんどん吸収してしまいます。密閉容器にいれるのが良いでしょう。もし塗れたり湿気たりしてしまったら、防水シートや紙の上に置いて太陽にさらし、数日間乾かしてください。