そのギア、いつまで使う?見定めるポイントとは

物を大事に使うのは大事なこと。この消費の時代、使い捨てのものが楽だと愛用する人も多いですが、アウトドアグッズに関しては使い込むことも楽しみのひとつとしているのではないでしょうか。時代や社会情勢によっては「次いつ手に入るかわからない」という思いから必要以上に「捨てずに直すなり何かに再利用して使う」ということをする場合もありますが、「ここまできたらお終い」という寿命の時期は、安全のためにも知っておきましょう。

残すものと残すものを決定するときは、いくつかのポイントを確認する必要があります。まず、磨耗していないか。それから、買ったときではなく「今の」ニーズに合っているか。アウトドアに出かけるときは重量とスペースを常に考えますから、効率的であることが大事です。祖父の代から使っているアンティークギアがあったとして、それはとてもカッコいいけれど、もはや現役で使うのは難しくなっているかもしれません。衣類であれ、パックであれ、ナイフであれ、ブーツであれ、使い古したものは事故につながる可能性があるので日ごろからきちんとチェックしましょう。擦り切れたロープは使わないでしょう?穴の開いたブーツも同じです。

衣類やテントは、すべての縫い目とジッパーを確認しましょう。縫い目が緩んでいると、冷気が入って体力を奪うし、木や砂の破片、虫が入り込む可能性もあります。テントの縫い目はかなり頑丈に作られてはいますが、「永遠」はありません。

バッグも同様で、重いものは入れるわその辺にどさどさと投げるわと、ショルダーストラップにはかなりの負荷がかかっています。小さなほころびを放置したまま出かけると、現地で非常に面倒な事態になる可能性が高まります。ジッパーは壊れると最悪な部分ですので、壊れやすい部分なので普段からケアをしておきましょう。少しのひっかかりを面倒がって無理やり引っ張ると、寿命を縮めます。小さな工具や鍵をポケットに入れて持ち歩いている場合には、ポケットに穴が開きやすくなります。いざ使うときにポケットの中が空になっていたのでは、楽しみも半減してしまいます。ちょっとひっかけたくらいの穴なら縫って直して使えますが、生地の経年劣化による穴は縫ったとしてもまたすぐに別のところが破けます。

ブーツの摩耗は特にチェックしておきましょう。アウトドア環境の足場は良くないところが多く、足で進まなければだいたいのアウトドアは成り立ちません。ブーツが最初に摩耗しやすいのは、ソールをくっつけている部分です。接着剤で付いていたり、ステッチが施されているところ、ここがブーツの弱い部分です。修理できるレベルなら良いですが、安全と楽しさを大事とするなら使い込みすぎず交換しましょう。