用具をDIYしてみよう!

少ない荷物でキャンプしているときでも、人里や文明から離れた生活をしようとしたときでも、サバイバル状態のときでも、その時々は快適に過ごしたいですよね。アウトドアでは「不便を楽しむ」なんて言われることもありますが、それはあくまで電機があって水道があって火がすぐついて、という日常に比べた不便のこと。物が少ないという不便の中で、いかに快適に過ごすかというのが楽しみどころでしょう!現地に行って、あるいはサバイバル状態のときは現地で調達するつもりで、自然のものを利用してのギア作りに挑戦してみませんか?

<木製スプーンを作る>

家にいるときよりも屋外にいるときは食べることが大事!スプーンはとても便利なもので、折りたたみ式や組み立て式などコンパクトなものもありますが、木を削ってつくってみましょう。スプーンの形は、食べ物を切るためにフチは平たく、固形物や液体のものをすくう為に凹み面も作ります。

まず、6×20㎝くらいの木片を用意します。ホームセンターで買って行ってもいいですし、薪を割るときに拵えたり、落ちている木片を探してもよいです。曲がっていない、平たいものを見つけましょう。次に鉛筆やナイフの先で木にスプーンを書きます。ボウルになる凹み部分を書いてから、柄の部分を書きましょう。持つところよりも口に入れる本体のサイズが重要です。書けたらナイフで削っていきましょう。凹みの部分はナイフだと難しく時間もかかるので、彫刻刀の平刀や丸刀があると便利です。

急ぐと削りすぎたり折ってしまったりして最初からやり直すことになりかねないので、じっくり作業に取り組んでください。形ができたら、面取りをして紙やすりで表面を滑らかにして、完成です!その場で使うだけならある程度使って最後に燃やしてしまえばいいですし、気に入るものができたら持ち帰ってオイルを塗って大事に長く使ってください。

<樹皮でトレイを作る>

白樺の樹皮はよく着火剤として使われますが、実は防水性能もあるのでいろんな用途に使えます。20×25㎝くらいの長方形の樹皮があったら、アイスピックなど先のとがったもので織り込み線の記をつけます。ナイフで線をつけると切れたり割れたりするのでお勧めできません。上下左右に3㎝とり、織り込み線内の角4か所それぞれに斜め線をいれて、ラインにそって折りたたんでいきます。先に短い辺を折り、次に長い辺を折ると、端があまるので短い辺側に折りたたみます。折り目がばらけないようにパンチのように重なった部分4か所それぞれに穴をあけて、容器の幅に細く薄くきった木片を挿し込んでトレイの形を固定します。樹皮で作るトレイは思いのほか耐久性もあり、味もあってとても良いですよ。

アウトドアでのDIYは、大人は学校の工作を思い出すかもしれません。作ったことがない子供たちは普段使っているものが作れるというのが喜びになるかもしれません。アウトドアという「理由」もあるので、いい機会として取り組んでみてください!