焚き火に使う薪の種類を知ろう!

焚き火を楽しむためにキャンプに行く、なんて人もいるくらい、キャンプで熾す火は魅力的ですよね。みなさん薪の調達はどうしていますか?キャンプ場で買ったり、キャンプ場近くの薪販売所を利用したり、知り合いから伐採した木をもらったりなんてこともあるかもしれません。この「薪」について、考えてみたことはありますか?実は木によって燃え方は違ってきます。どんな焚き火がしたいかによって薪を変えると、一層キャンプが楽しくなりますよ!

薪には大きく分けて「広葉樹」と「針葉樹」の二つがあります。広葉樹は一般的に針葉樹よりも密度が高いのでより長く燃え、より火が激しく大きくなります。暖炉で使うにもいい木材です。
オーク材はよくある材木です。ブナの樹と言ったほうがなじみがあるでしょうか。乾燥しにくいので、1~2年時間をかけて乾かす必要がありますが、長く燃えるのでゆっくり時間を楽しみたいときに適しています。オーク材の中でもナラ、クヌギなど種類があるので
シラカバもよく使われます。着火しやすいのでスターターとしても使えます。ただ、とても良く燃えるので長持ちはしません。なのでオーク材と混ぜて使うと、大きな火で長めに焚き火を楽しむことができます。

針葉樹は密度が低いので、乾燥しやすく作りやすい薪です。
杉やヒノキは火がつきやすい樹です。杉は花粉で嫌われがちですが、木材はいい香りもします。ただ燃えるのが早いので長く焚き火を楽しみたいときには他の木材と混ぜて使うのがいいでしょう。
松は木が油を含んでいるのでとても良く燃えます。よく焚き火の火を増すために松ぼっくりをいれますよね、あれと同じです。そしてタールもでるので、料理をするときは使う調理器具が黒くなってしまいますから注意も必要です。

使わないほうがいい薪もありますので、覚えておいてください。
たとえばキャンプ地から遠く離れた場所で保管された木材は、保管状況によっては虫がついていることがあります。この虫が国内外来種として現地の自然を脅かす可能性もあるので、できるだけキャンプ地から遠くない場所で薪を入手しましょう。
そして、切りたての木材も焚き火には適しません。その辺で拾った枝を焚き火に放り込んだら火の粉がたくさんはねた、という経験がありませんか?切りたての木材は樹液と水分の含有量が高く、着火もしにくいし煙も多く出ます。しっかり乾燥してあることが大事です。
また、建具などを解体したような、塗料がついた木材もやめておきましょう。燃えると化学物質が出て、煙を吸い込んだときに健康被害がでる場合があります。

燃えればなんでもいい!ではなく、薪の特性を知って、あなたの楽しみたい焚き火スタイルにあった木材を手に入れてくださいね。