アウトドアの必携ギア「ナイフ」

キャンプでも釣りでも、様々なアウトドアで、ナイフはとても重要なツールです。缶やパウチなど食べ物の封を開ける、火をおこすために木を切ったり削ったりする、釣った魚や狩った動物を捌く、ケガをしたときに包帯をカットする。ちょっとしたハイキングでも万が一のことを考え、持っておいたほうが安心な用具と言えるでしょう。ではナイフを買おうかなと売り場に行ったら、ショーケースの前で立ちすくむかもしれません(実際私はそうでした)。ナイフの種類はいろいろとあります。買いに行く前にいくつかの主なナイフの特徴を知っておきましょう。

ブーツナイフ

その名の通り、ブーツやベルトに隠したり付けたりできる護身用のポケットナイフです。ブレードは10㎝前後で小さめ、サバイバルナイフとしてあまり適してはいませんが、メインで使わずサブナイフとして使うのがよさそうです。持ち歩きが容易なのでロープや布を切ったり、ちょっとした調理に使ったりできます。

コンバットナイフ

ミリタリーナイフをまとめてコンバットナイフと呼びます。軍用ですから食事を作るだけでなく、穴を掘ったり自分を守ったり、基本的に多くの用途に使えるようになっています。耐久性があるように作られているので安心感があります。総称ではありますが、全長30㎝前後、ブレード15㎝くらいの大型片刃ナイフが「コンバットナイフ」と呼ばれます。ナイフの片刃がギザギザののこぎり状になっているものは「サバイバルナイフ」、両側に刃がついていると「ダガー」(刃渡り5.5㎝以上は所持も保管も不可)。サバイバルナイフというと折りたたみ式のものが思い出されますね。固定刃に比べると強度に欠けますが、小さくできることの利便性は高まります。動くことの多いアウトドアでは、身の近くにおいておけるので理想的ともいえるでしょう。

タントナイフ

短く太い刃で先が尖っていて手に収まりやすいナイフ。タントナイフは日本の「短刀」をベースにしています。尖った先端にはノミのような効果があり、こじ開けたりこすったりするのに使いやすく、他のサバイバルナイフでは不可能な作業に簡単に耐えることができます。日本の伝統的な刀が参考になった外国のナイフ、ちょっと嬉しいですね。

ところでアウトドアには必要なナイフですが、普段から持ち歩くと銃刀法や軽犯罪法違反になりますので、現地で使った後は荷物箱にしまうなどして、身に着けているのはやめましょう。車に置きっぱなしもNGです。ナイフは正しく所持しましょうね。