金属部分があるアウトドア用のテーブルやチェアなどは耐久性がありますが、時間の経過と共に雨や風、湿気といった要因によって劣化し、サビが生じてきます。劣化しにくい、錆びにくい商品もありますが、長期にわたって使用しているとそれは避けられません。居心地よく、リラックスできる場所を維持するために、各ピースを良い状態にしておきたいですよね。買い換える?それもひとつの手段ですが、適切な器具・工具と少しのテクニックがあれば、修復することもできるのです。一両日でできるものではありませんが、楽しい時間を一緒に過ごす大事なグッズですから、じっくり補修していきましょう。
必要なものは、ホームセンターやネットショップで手に入ります。滑り止め用の布、重し用のブロック、作業用手袋とゴーグル、粉塵防止マスク、2~3WAYのワイヤーブラシ、古タオル、錆び取り剤、防錆剤、防錆塗料です。
1.まず、作業場所を選びましょう。風が強く吹く場所や、直射日光が当たる場所はNG。庭の日陰がある場所、またはガレージが最適です。滑り止め用の布で地面や床を保護し、補修家具に高さを持たせるためにブロックを置きます。
こうすると作業の際にひっくり返したりすることなく進めることができます。作業時は汚れてもいい格好で、保護用の手袋、ゴーグル、マスクを着けましょう。
2.ワイヤーブラシでもともとのコーティングを除去します。ブラシの硬い毛で軽いサビや薄い塗料を剥がし、細い毛で隅や割れ目のサビを取ります。スクレーパー部分で広い面積の塗料を取ります。
サビと古い塗料が簡単に剥がれたら、完全にきれいになるように表面をそのまま磨きます。サビがひどい場合は、錆び溶解液を使いましょう。家具に散布して錆びを落としたあとは洗い流す必要も出てくるので、安全に排水できる場所で行ってください。
その後、古タオルでしっかりと拭き、完全に乾かします。わずかな湿り気や水分は、新しい錆びの元となりますので、ここは重要です。
3.さぁ、しっかり乾燥できたら、防錆剤を塗っていきます。錆び除去剤との違いは、ポリマーとタンニン酸が含まれている点にあります。タンニン酸は、酸化鉄と相互作用し、湿気により強く、腐食から保護する黒タンニン酸鉄に変換します。接合部や狭い場所のサビをうっかり見逃した場合も、防錆剤が保険のような働きをしてくれるのです。
この上に、さび止め塗料を塗ります。これらを塗布するとき、厚く塗らずに薄く重ねていくことがポイントです。刷毛塗りよりもスプレー塗装のほうが良いでしょう。重ね塗りするときは、それぞれの溶剤が推奨している待ち時間を守る必要があります。屋外作業であっても、ガレージなど空気が溜まるような場所では換気も忘れずに!