自然を楽しむキャンプと言えども、冷蔵庫もコンビニエンスストアも身近にあるわたしたちは、やっぱり冷たいものは冷たい状態で楽しみたいですよね。ポータブル冷蔵庫はバッテリーの問題もありますし難しいですが、食材の日持ちも考えてキャンプ中に食べ物を冷たくすることは大変重要な問題です。
旅行中の食事の計画は、食べるまでに冷蔵する必要があるものかどうかを考慮する必要もあります。冷蔵品がある場合は、それらの食材が持っていくクーラーボックスに対応できるものかどうかを見極める必要もあります。総量を収めるには足りるのか?またそれらを食べるまでの間、冷やしておける能力があるのか?
冷やすことが必要だからとクーラーボックスを買う場合にも注意が必要です。人数分を貯蔵できる容量があるか、冷たくなければならないものを低い温度で保つことができるかどうか、もしくはひとつのクーラーボックスで、食べ物も飲み物もずっと冷やしておける機能があるかどうか。というのも、飲み物など頻繁にボックスを開ける必要があるものは、フタを開け閉めするだけでクーラーボックス内の温度を乱すことになり、中の食材を傷ませるきっかけにもなってしまうからです。もちろん断熱性が高く、氷やらアイスやらを非常に長い時間保たせることができるクーラーボックスも出来ていますから、人数やアウトドアで楽しむ日数を考慮しつつ選ぶといいでしょう。
さて、実際使うときには庫内の温度を低く保つ必要があるのですが、スーパーやサービスエリアにあるようなドライアイスやテイクフリーのキューブアイスなどを完全に信用して使うのはお勧めしません。これらはあまりにも速く溶け、低温を保ち続けるのは難しいですし、ワンコインでも料金を取られるのであれば非常に不経済といえます。もし、道中の最終1~2日を持たせたいくらいであれば、最後の最後に使うのはありでしょう。
明日クーラーボックスを使うぞ!という状況がわかっている場合には、前もって保冷剤などアイスパックを冷凍庫で凍らせておきましょう。保冷パックに保冷剤をいれて食品を入れると、何もしないでいるよりも相当持ちが違います。
荷物にあまり持ち歩けるスペースがない場合は、後に飲用にできるペットボトルを凍らせてクーラーボックスに入れておく手段もあります。そうすれば溶けたときに飲み水として使うことができますから。ですから前もって凍らせておけるのがベストですが、急に冷やさなければならないときは塩を溶かした水を凍らせると、短い時間で凍らせることができます。たくさん塩を溶かしたボトルは、溶け出したときにボトルの表面の水滴もしょっぱくなりますので、飲用と見分けることも容易です。
ボックスに詰めるときは、下部にアイスキューブや肉など硬く冷たいもの、真ん中に野菜やチルド品など、上部はよく出し入れする飲料や菓子などをいれておくと、開けるたびに庫内の温度を下げないような工夫もできます。
これらの貯蔵法はアウトドアを楽しむときだけでなく、台風や地震で電気が止まったり物資調達が滞ったときにも使えるでしょう。
日ごろから楽しみつつ、有事の際に備えておくといいですね。