カヤックに乗ってみよう!

カヤックはガラスのように広がる水面をすべり、船首は霧の中を進み、航跡は光を反射してキラキラあとを残します。想像よりも、乗ってみるとわかるカヤックの美しさ!体験してみたくありませんか?体験したことがないから心配……というのなら、この機会に準備してみましょう!もちろんいきなりボートを買う必要はありません。

マイボートを持つのは、ハマってからで十分です。友達が持っていたら借りる、レンタルがあったら利用する、ツアーがあったら申し込む。初心者はツアーがお勧めです。自分で借りると何もかも手探りですが、レンタル費用プラスちょっとの費用でインストラクターにカヤックの基本を教えてもらえます。低コストで知らない世界に浸かるのにはぴったりです。

さて、ツアーでインストラクターが居ない場合の、自分でカヤックを試す場合を考えましょう。まず、カヤックボートとともに必要なものがいくつかあります。第一に身の安全を。水中で遊ぶものなので、ライフジャケットは必須です。国土交通省承認型のものがあるとベター。続いてカヤックを進ませるパドルは、体や土地、チャレンジする時間によって適したものが変わるのでプレイスケジュールを立ててから選びましょう。緊急事態に備えて、船底に水が入ったときに排出できるポンプも必要です。

服装は季節によって違いますが、濡れることを想定して換えの水着や下着は必須、加えて水中での保護も考えてラッシュガードがあると良いでしょう。寒い時期にはウェットスーツがあると安心です。

とりあえず乗りたい!早く遊びたい!ということで、カヤックを動かしてみましょう!

岩や砂、セメントが出っ張っている場所では、カヤックを引きずらないように気をつけましょう。船底が傷ついてしまいます。海外船の浅瀬に垂直になるように置き、パドルのひとつをデッキラインの下に置きます。コックピットにまたがってカヤックの上に立ち、入る場所を掴んだら体を滑り込ませて両足をフットペグに置きます。それからパドルを掴んで水の流れに合わせてカヤックを移動させましょう。

カヤックパドルは、肘を90度に曲げてパドルをつかむと、手は適切な開始位置になります。水をかくパドルブレードは、互いに一直線になっていることを確認してください。ブレードが水中をスムーズかつ効率的に移動するのに正しい位置になるように、各パドルブレードは長いほうの端が上にあることを確認しておきましょう。

都心部では、時々通勤に使っている姿を見かけることもあるカヤックですが、水上の乗り物ですので安全上の注意は心得ておきましょう。できればひとりではなく、バディがいるべきです。何かあったときに救助を呼べる存在は必要ですよね。もちろんその相手は、カヤックに精通しているのがベストですが、そうでなくても救助訓練について知識があったり、天候の変化に詳しかったりすると安心レベルが増します。そうでないパートナーだったとしても、ひとりだったとしても、最初のうちは「小さくて穏やかな水域を選ぶこと」「水への入り口が難しくないこと」「晴れていて風のない天候の日がいいこと」「最初から長時間でなく、2時間くらいのチャレンジを計画すること」などを考慮すると、無理のない計画が立てられるでしょう。