大きな駐車場にスクリーンを立てて、それぞれが車の中から映画を見る「ドライブインシアター」。1950年代後半ころにアメリカで大ブームになり、1970年代には廃れました。日本では少し遅れて1990年頃に流行り、その後やはり衰退。屋外施設なのでタダで見てやろうという悪い考えを持つ人が出てきたり、雨が降ったら見にくい、エンジンをかけっぱなしだと環境に悪いなどさまざまな要因で無くなっていきました。しかし、今年の世界的なウイルス感染の影響から、最近また注目されるようになりました。
でもそれって、車に乗って、もしくは車を借りてドライブインシアターまで行かなくても、自宅の庭や広いベランダがあればそこでも十分ですよね?自分用の屋外映画館を作るのは、そんなに難しくありません。シンプルなものから本格的なものまで、予算に合わせてセッティングできます!
まず必要なのは「プロジェクター」。予算があって良いものが買えるならそれにこしたことはないですが、ちょっと試してみたいなという方にはリーズナブルなものがお勧めです。最近は小型でそれなりの解像度のプロジェクターを1万円くらいの価格で買うことができます。チェックするポイントは、暗い場所で見るなら明るさ100ルーメン以上、解像度は800×480あるとまずは良し、そして途中で充電が切れないように、内臓バッテリーで2時間以上使用可能なものが良いでしょう。ワイヤレス接続ができると、スマホを繋げて動画なども簡単に見られます。日中から外で映像を楽しむなら、1000ルーメン以上の明るいものを選びましょう。
次に「プロジェクタースクリーン」。家の壁が白かったらそこに映し出すこともできますが、あまりお勧めできません。壁のでこぼこや汚れが映像の邪魔になります。大きなシーツなどがあれば一番手軽ですが、シワを作らないように張るのがコツです。そういうあれこれが面倒なら、自立式のスクリーンを買いましょう。こちらも5,000円前後で購入できます。
それから「スピーカー」。屋外でここにこだわりを持つと、シンプルでリーズナブルなセッティングはかなり難しくなりますので、好みと予算でバランスをとってください。それに良い音質でしっかり聞こうとすると音が大きくなって、日本の住宅事情だと近隣にたくさん気を使わないといけなくなります。ひとりひとり用意が必要ですが、ワイヤレスタイプのネックスピーカーを使うと、それぞれが良い音質で聞くことができて、さらに耳はフリーなので会話することも可能になり、オススメです。
何をどうやって見るかで「メディアプレイヤー」は変わってきます。YoutubeやNetFlixなどの動画サービスを使うなら、スマートフォンやタブレットがあればOKですし、DVDやBlu-rayディスクを見たいならプレーヤーと配線が必要になります。見たいものをつなげられるかどうか、プロジェクターを買うときにチェックしておきましょう。
あなただけの屋外映画館、意外と作れそうでしょう?用意するものは、もちろん屋内でも使えます。外でも中でも、ホームシアターで見る映像はとっても気分転換になりますよ!