泊まりのアウトドアで必ずあるのが「寝る時間」です。1日活動して、明日使う体力を復活させるための大事な眠りですから、快適な環境にしたいですよね。寝袋を用意するとき、寝心地がいいものがいいな、と吟味したことでしょう。ちょっと値を張ったかもしれません。でも、そのあとのケアをきちんとしないと、あっという間にダメにしてしまうかもしれませんよ。テントや調理用具と同じように、少しの手入れで長持ちします。寝袋のお手入れ方法を知っておいてくださいね。
1.ライナーを使用するか、寝巻きを着る
インナーシュラフとかシュラフライナーと呼ばれる、寝袋の中で使うものがあります。寝袋そのものを毎回洗うのは手間ですので、なるべく汚れをつけないように使うのがこのライナーです。素材はコットン、シルクなどいろいろあり、重さで選ぶこともできます。寝汗や汚れを寝袋につけないようにするものなので、寝巻きを用意してそれに着替えてもOKです。夏の暑い時期だとライナーだけで一晩を過ごすこともできるでしょう。こだわらなければ大判のタオルでも十分ですよ。
2.乾燥させる
天気がいい時は、朝起きたら寝袋の外袋と寝袋を干しましょう。一日中でなく、数時間で大丈夫です。内側が外に出るよう裏返して、張った紐など何かの上に1~2時間ぶら下げます。ライナーを使っていても、寝袋の断熱材に湿気が閉じ込められている可能性もあるので、軽く干すと安心です。
3.寝袋を洗う
汚れがつかないように、湿気がこもってかびないようにと大事に使っていても、遅かれ早かれそのうち寝袋を洗う必要があります。寝袋を洗うと、寝袋をきれいにするだけでなく、断熱材を活性化させるのに役立ちます。もちろん、取り扱い方法に基づいて洗ってくださいね。化繊は扱いやすいですが、ダウンシュラフの場合はカビやすかったり繊細なところがあるので取り扱いには注意が必要です。洗ったあとの乾燥は陰干しがベストです。直射日光は生地や中綿を傷めるのでやめましょう。丸洗いOKなものも、中綿が寄ってしまったりするので、洗濯ネットを使うなどして雑には扱わないようにしてください。
4.保管はゆったりと
使い終わった後は、寝袋を付属の小さな袋に戻さないでください。圧縮袋などにも入れず、できれば軽く広げて、断熱材が窮屈にならないようにして保管します。
寝袋のケアは難しくありません。だいたいが普通のお手入れです。でも服などの扱いよりも少し目を配ってあげてください。小さな穴があいていたり、ほつれが見られたら、すぐに処置をしましょう。その裂け目が大きくなると、中の詰め物が出てくる可能性が高くなります。アウトドアを快適にすごす相棒ですから、大事に手入れしてくださいね。